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インプラント治療が向いてる方 | インプラント治療が不向きな方 | インプラントが不安 |
足りない顎骨を補う(骨造成) ための様々な処置 |
GBR(骨誘導再生) |
上顎洞挙上術 (サイナスリフト) |
ソケットリフト | スプリットクレスト |
骨造成をしない治療 (グラフトレス) |
抜歯即時インプラント (抜歯即時埋入・即時負荷) |
即時荷重インプラント | インプラントQ&A |
インプラント治療が向いている方の特徴をご紹介します。
入れ歯にしたくない方もし、あなたが虫歯や歯周病で一番奥の大きな歯を1〜2本を失った場合、 歯科医師は治療方針に悩むと思います。その理由は、一番奥に健康な歯が残っていれば、歯を削る欠点はあるもののブリッジも選択肢になりますが、一番奥に歯が無いと、基本的には入れ歯かインプラントしか選択肢が無いからです。 もし抜けた歯が1本であれば延長ブリッジと呼ばれる、前2本の歯を削り、延ばしたタイプのインプラントを入れることもできますが、歯への負担が大きくお薦めしずらいのです。 だからと言って、そのままにしておけば逆側の健康な歯に負担をかけすぎたり、噛み合わせを悪くする場合があります。 その点インプラント治療は歯を失った箇所にインプラントを入れることができるので他の歯を痛めないどころか、逆に守ることができる治療と言えます。 インプラントを入れる本数は費用の問題もありますが、基本的には歯が抜けた数と同数を入れる場合が多いです。 もちろん、入れ歯も選択肢になりますが、入れ歯にしてから不満を感じて最終的にはインプラントにする方が一定数いますのでよく考えてから選択してください。 実際、入れ歯からインプラントにされた方は、取り外しが必要な入れ歯から開放されたり、入れ歯より噛みやすいインプラントのメリットを実感される方が多い傾向にあります。 総入れ歯の安定が悪い方総入れ歯はバネを引っ掛ける歯が無いので安定させるのは難しいのが現状です。その為、上の入れ歯がスコンと落ちてきたり、下の入れ歯がプカプカと浮いてきてストレスを感じる方が多くいらっしゃいます。保険の効かない超精密入れ歯で問題を解決できる場合もありますが、顎の骨が極端に吸収している場合は、超精密入れ歯でも安定させるのは難しいのが現状です。 そんな場合でも2本のインプラントを打ち込んで、その上に普通の歯ではなくて アタッチメントと呼ばれる、特別な磁石の装置などをつけて入れ歯を安定させる方法もあります。 また、長くて太いインプラントでは体に負担がかかりすぎる高齢の方には「ミニインプラント」と呼ばれる細いインプラントを数本打ち込んで入れ歯を安定させる方法もあります。 総入れ歯は安定しないとよく噛むことはできません。もし安定を求めるのであればインプラントを検討されてはいかがでしょうか? 健康な歯を削りたくない方最近は歯科治療の正しい知識をお持ちの方が多く「自分の健康な歯は削りたくない!」と言われる方が多くなりました。実際、どんなに腕の良い歯科医師が精密に歯を削り、人工材料を使って歯を修復したとしても健康な歯には適わないと言えます。その為歯は削るほど悪くなることが多いのは事実です。 特にブリッジ治療は一般的に失った歯の両端を大きく削るため「そんなに削るの?」と後から驚かれる方が多くいます。さらに削られた2本の健康な歯で人工歯を含む3本を支える構造になるので、治療した歯の負担は一段と大きくなります。 また、治療する歯の場所によってはブリッジ治療の為に歯の神経を抜かないといけない場合があります。歯の神経は抜くと痛みを感じなくなり脆くなる場合があります。その為、神経を取ってまでブリッジにするのは長期的に見ると欠点が多いと言えます。 その点インプラント治療は他の歯に全く負担をかけないので、他の歯を守る利点があります。 もっとしっかり噛みたい方ブリッジは固定式なので違和感は少ないのですが、どんなにうまく作っても、 両端の歯が負担過重になり、噛む力を以前と同じように回復することはできません。入れ歯も、高い材料を使って、高い精度の入れ歯にしても、噛む力は歯があった時の50%ぐらいしか回復できないとの調査結果があります。 これでは歯が健康だった時のように何でもしっかり噛むことは困難になり、例えばステーキも軟らかいお肉しか食べれないようになってしまいます。 インプラントは本数や状態によって異なりますが、ほとんどの方が何でも噛めるようになると言われています。 しっかりと噛むことは健康にとって重要なのはもちろんですが、今ではダイエット効果や認知症の発生率などと密接な関係があるとまで言われています。 例えば高齢者の方で元気に長生きされている方の特徴として、健康な歯をお持ちであったり、よく噛めている方が多い傾向にあります。その為しっかり噛める事は、いつまでも食事を楽しめるだけでなく、健康で長生きな人生に繋がると言えます。 前歯をブリッジや入れ歯にしたくない方長年、差し歯だった前歯がいきなり取れてしまって歯医者に行くと、虫歯が深かったり、歯根破折(しこんはせつ)と呼ばれる、歯の根っこが折れていることがあります。その場合、残念ながら前歯を抜かないといけないケースが多くあります。例え1本でも自分の前歯を抜かないといけない場合の治療方法は主に「ブリッジ、入れ歯、インプラント」になります。それぞれ長所・短所があるので担当医にしっかり相談されることをお勧めします。 知っておいてほしいことは、ブリッジは抜く前歯の隣にある健康な歯を削るので長期的にみると欠点が大きいと言えます。また前歯だけを入れ歯にされる方は少ないのが現状です。 インプラントについても前歯の治療は難しい場合が多いので、良い見た目を求めるのであれば高度なテクニックをもつ専門医を選ばれるのが良いでしょう。 交通事故で不幸にも数本の歯を失った場合ですが上記と同じく3つの選択肢があります。もし、ブリッジを選択される場合は予想より遥かに多くの歯を削る必要があるかもしれないので担当医によく確認してください。 また、若い女性が交通事故で4〜5本の歯を失い、歯を削りたくないので入れ歯にした方が「私は一生このまま入れ歯なのでしょうか?」と相談されることがあります。適切にインプラント治療を受ければ、その悩みからは開放されるでしょう。 ただし交通事故をされた方はインプラント治療で重要な骨が失われている場合が多いので難しいケースもあります。特に歯を失ってからの経過が長い方は、骨が痩せておりインプラントが困難であったり、治療はできるものの見た目の追求が困難なこともあるので専門医によく相談してから決めてください。 |
インプラント治療が不向きな方をご説明します。向いていなくても対処法を実践することで治療を受けれる場合もあるので、気になる方はご相談ください。
歯ぎしりが激しい方歯ぎしりが激しい人は、噛み合わせの力が強いためインプラントの結合が壊れることがあります。特にコントロ−ルできない就寝中の歯ぎしりには注意が必要です。対処法 「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを就寝中に付けたり、自己暗示法などで歯ぎしりをコントロールできるようであればインプラント治療は可能です。 ヘビースモーカーの方タバコの喫煙は歯周病を悪化させる可能性が高く、インプラント治療においても失敗の大きな原因になると言われています。特に1日20本以上のタバコを、10年以上吸われてる方は要注意です。 対処法 完全に禁煙していただくのがベストですが、できない場合は喫煙本数を減らしていただきます。また、インプラント手術の前後1週間は禁煙をお願いします。 糖尿病の方糖尿病の方は手術後の傷の治りが悪かったり、感染しやすいので、インプラント治療が失敗する可能性があります。対処法 糖尿病の方でも薬などで身体の状態をコントロールできていれば問題ありません。「Hb1c(エッチビーワンシー)7.0」が基準のひとつになります。 骨粗鬆症の方骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方すべてがインプラント治療できない訳ではありません。ですが骨の密度が薄いと通常よりも治療時間がかかることがあります。※ビスフォスフォネート製剤を飲まれている方は原則治療できません。 対処法 単なる骨粗鬆症の方であれば治癒期間を延ばしたり、骨に結合しやすいインプラントを選べばよいのですが、ビスフォスフォネート製剤を飲まれている方は飲むのを止めていただかないと治療できません。 未成年の方未成年の方は成長期なので、骨の成長も続いており、当院ではインプラント治療を薦めていません。対処法 身長の伸びが完全に止まった時点か、20歳以上の年齢がインプラント治療をしてもよい一つの目安と考えています。 心臓病の方心筋梗塞や狭心症にかかったことがある方は要注意です。身体の状態や発作時期、投薬内容によってはインプラント治療できないこともあります。対処法 今の体調でインプラント治療が可能かどうかを、患者さまの主治医の先生に相談することになります。体調によっては体が安静になるまで待つことも必要です。 歯科医師の指示を聞かない方「手術後は、このお薬を飲んでください。」「タバコは3日間、我慢してください。」 「1週間は硬い食べ物を噛まないようにしてください。」 「予約した日に必ず来院してください。」 歯科医からのこの様な言葉は、インプラント治療を失敗しないための大切なアドバイスです。その為、聞いていただけない方は失敗する確率が高くなります。 対処法 あなたの健康のためにも、歯科医師のアドバイスを守ってください。 |
インプラント治療が怖いインプラント治療には手術が伴うので、怖いと思うのも無理はないと思います。もし、インプラント治療に強い不安や恐怖心を抱いている方は「睡眠時無痛治療(静脈内鎮静法)」という麻酔を使用し、寝ているようなウトウトした状態でインプラント手術を終了させることもできます。全身麻酔は一度呼吸を止めて人工呼吸器に移行させてとリスクが高いですが、静脈内鎮静法では呼吸を止めることはせず、さらに 痛みをほとんど感じずに手術を終えることが可能です。 詳しくはこちら インプラントの耐久性が気になるインプラントは正しい知識と高度な技術を要する治療であり、その精度は歯科医師の腕に大きく左右されます。インプラント治療に精通した歯科医師のもとで治療を受け、きちんとメンテナンスを続ければ、インプラントを20年、30年と長く使うことができます。入れ歯の寿命はだいたい5年前後、ブリッジの寿命は7年前後ですので、きちんとケアを続けられれば、インプラントは最も耐久性の高い治療と言えます。 費用が高すぎないか心配自費診療のインプラント治療は高い技術力や良質な材料を使用するため、確かに安価な治療ではありません。ただ、インプラントの耐久性を考えると、初期投資として高い費用を払う価値は十分にあると思います。当院では治療費を明確にご提示できるように心がけており、費用が心配な方にはデンタルローンなどのご案内も行っておりますので、不安な方はお気軽にご相談下さい。 詳しくはこちら お悩み1. インプラント治療が失敗しないか心配今や数多くの歯科医院があり、一体どこでインプラント治療を受けるべきか悩んでしまう方もいらっしゃるかと思います。そんな時は、インプラントの治療実績や症例数を一つの目安にしてみてください。自費診療は歯科医院によって料金を自由に設定できるため、中には安くインプラント治療を受けられる医院も存在しますが、インプラント治療が高額になるのにはきちんとした理由があります。気軽に受けられるからといって失敗してしまうのは本末転倒であり、熟練の歯科医師がいること、必要な医療設備が揃っていること、臨床経験が豊富であることなど、治療内容が十分に安心できるところに治療をお願いするのがベストです。 お悩み2. ほとんどの歯を失ってしまったほとんど、または全ての歯を失ってしまった場合の手段として、まず入れ歯治療があります。しかし入れ歯治療のデメリットは多く、部分入れ歯では残っている歯に金属のバネをかけるために大きな負荷がかかってしまい、残っている歯もダメになってしまうリスクが高いです。総入れ歯の場合はすぐにずれる、外れるといったトラブルもよく起こります。そのような方に対して、当院ではインプラントと入れ歯の良いところを組み合わせた インプラントオーバーデンチャーを行っています。少ない本数のインプラントを土台として埋め、その上に入れ歯を装着する形でインプラントと入れ歯を固定します。取り外しができる利点はそのままに、安定した使い心地を実感できます。 また、症状に合わせて All-on-6という治療を行うケースもあります。患者様の身体的負担を考慮しつつ、咬合負荷を程良く分散させる「6本」という数のインプラントを埋め込み、片顎の人工歯を支えます。 詳しくはこちら お悩み3. 現在使っている入れ歯に不満がある入れ歯に不満がある方は、まずは入れ歯の調整を一番に考えます。しかし、長く入れ歯を使用し続けた人は顎の骨が痩せやすく、入れ歯を調整してもまたすぐ不適合が見られやすい傾向があります。治療後の安定性や機能的・審美的な観点で考えると、インプラントは非常にメリットの多い治療法です。歯を多く失ってしまった方は、「お悩み2」でもご紹介したインプラントオーバーデンチャーなどの治療法もご検討してみてください。インプラントは顎の骨が痩せていると手術ができないのでは?と思われがちですが、当院ではCTやシミュレーションソフトを使ってボルトを骨に埋める角度や方向を精密に計算しますので、中には骨造成なしで手術ができるケースもあります。 詳しくはこちら お悩み4. ブリッジにしたくないブリッジ治療はどうしても両隣の歯を削らなければいけません。すでに虫歯で治療されている・被せ物が装着されている場合はブリッジ治療でも良いと思われるかもしれません。しかし、健康な歯だった場合はブリッジにするために削るのはもったいないような気がしますよね。1本だけ歯が抜けてしまっているのであれば、インプラント治療も有効な選択肢の一つです。ブリッジにしたくないという患者様のご希望を聞く限りでは、ブリッジよりもインプラント治療の方が両隣の歯に影響を与えず、噛む力も強く良い点が多く感じます。 お悩み5. 金属アレルギーだけど大丈夫?インプラント治療は、金属アレルギーの既往がある患者様にも適用できます。ボルトには金属が使用されていますが、その素材はチタンです。チタンは「生体不活性材料」と呼ばれる、金属イオン成分が体内へ溶けにくい材料です。一方で、ブリッジや入れ歯のバネに使用されている金属には、金属イオン成分が体内へ溶けやすく金属アレルギーの原因となりやすい「ニッケル」が含まれています。今まで金属アレルギーが発症しなかった方にもある日突然発症する可能性がありますので、少しでもリスクを減らしたいという方にはインプラント治療をおすすめしております。 お悩み6. 骨が少なくて治療が難しいと言われた骨が少なくてインプラント治療をすることが難しいと言われる患者様は多いです。こうした症例の場合、骨を増やせばインプラント手術ができることが殆どです。では、実際にどのような方法で顎の骨を増やすのでしょうか。骨の幅が相当不足している場合GBRGBRは再生療法の1つです。インプラントを埋め込む場所に骨補填剤を入れ、人工メンブレンと呼ばれる保護膜で覆います。人工メンブレンのおかげで歯茎などの再生して欲しくない細胞の再生を抑制でき、結果として骨だけが増えてくれるのです。 骨が再生されている間は必要以上の力を患部に加えないよう注意します。期間は個人差がありますが、たいてい6か月前後で再生されることが多いです。骨が再生されたことを確認できたらインプラントを埋め込み、定着後は上部構造を装着して治療が終了になります。骨に高さが出るので歯茎も自然な盛り上がりとなります。 ブロック骨移植 ブロック骨移植では、自分の骨盤や下顎の骨をブロック状に削って移植します。ブロック状に削った骨を増やしたい場所へネジで止めて骨がなじむのを待ちます。しかし、下顎の骨ならまだしも骨盤の骨をブロック状に削るとなると一般歯科では難しいです。 骨盤から移植する場合は総合病院で全身麻酔下で手術する必要があります。もちろん総合病院と連携して骨盤移植をすることもできますが、現在は生体に安全な人工骨も開発されています。 骨の高さが相当不足している場合サイナスリフトサイナスリフトは上顎のインプラント治療に適用されます。上顎には上顎洞と呼ばれる副鼻腔があります。上顎洞は副鼻腔の中で最も大きく、上顎奥歯の根っこと近接していますので、インプラント手術で上顎奥歯付近へボルトを埋める際、上顎洞との距離が短い場合に適用されます。 サイナスリフトでは、上顎洞を全体的にリフトアップ(押し上げ)して骨補填剤を移植することで、上顎の骨に厚みを持たせます。上顎洞に存在する粘膜を傷つけないよう、慎重かつ精確な操作が必要になります。 骨の幅が不足している場合マイナーGBR骨の幅が少ない場合に採用される処置の一つで、インプラントの埋入手術と同時に行われます。上下顎ともに適用が可能で、骨が完成するまでインプラントを入れるのを待つ時間がなくなるため、治療の期間を短縮することができます。 GBRと同様、インプラントを埋め込んだあとに骨が不足している部分に骨補填剤を入れ、メンブレンという人工膜を被せて骨細胞の再生を促します。どのくらい骨が再生されているかは、レントゲンを通して確認することができます。 スプリットクレスト 上顎に適用される治療法です。インプラントを埋めるために上顎では5mm程度の幅が必要になります。幅がなくなってしまった骨にインプラント治療をする際にスプリットクレストを行います。方法としては骨の頂上部から骨を2分割に広げます。空いた隙間にインプラントのボルトを入れて隙間を骨補填剤で埋めます。 ボルトを骨の中に埋めるというよりかは、割った骨でボルトを挟むという方がイメージしやすいですね。この治療法は骨が硬くなっている方や、幅が3mm以下の方には適さないことが多いです。 骨の高さが不足している場合ソケットリフトソケットリフトはサイナスリフトのように上顎洞を全体的に押し上げず、インプラントを埋める部分単位で押し上げる処置です。インプラントを埋めたい場所へピンポイントに骨を削っていきます。上顎洞へ近くなったら削るのをやめ、先が鈍な棒で押すと一塊になった骨が上顎洞の粘膜側へ抜けます。 骨が一部抜けている場所へ骨補填剤とインプラントを埋め、骨補填剤が骨に変わるのを待ちます。 サイナスリフトに比べると手術範囲が狭いので、患者様の負担が少ないのが特徴です。ただし、サイナスリフトとは違い暗視下で処置をするため、熟練の技術が無ければ上顎洞を損傷してしまう恐れがあり、慎重に歯科医院選びを行う必要があります。 おわりに 非常に多くの方がインプラントについてお悩みを持っておられます。インプラントが正解というわけではないですが、選択肢の一つに是非入れて考えてみてはいかがでしょうか? |
合併症について:高度な外科処置を伴うことが多く、熟練した口腔外科専門医が処置を行っても、創部が開いたり、術後感染症等の合併症のために、十分な骨造成が出来ない場合があります。 したがって、事前に説明と同意(インフォームドコンセント)をしっかり行う必要があります。 |
骨移値(ボーングラフト)は、それほど大掛かりなものではなく、移植する骨も本人の歯槽骨や顎の骨から調達する場合が多いので、手術の範囲も限られています。ただ、ケースによっては、歯槽骨や顎の骨以外からも調達する場合があるので、担当の先生の説明を十分に聞いてください。また、人工の骨補填材等を使用する場合もあります。 |
1. 前歯部が無くなった場合に、唇側の歯槽骨が吸収を起こし、歯槽骨が薄くなってしまうことがよくあります。そのようなケースを例に挙げて、骨移植によるインプラント治療を説明します。 |
2. 前歯部が抜けてしまった場合、図のような歯槽骨吸収を示すことが多くあります。 | |
3. 歯槽骨が吸収した部分に移植骨のブロックを設置し、周囲の間隙に粉砕した移植骨あるいは骨補填材を詰めます。移植骨ブロックは、動かないようにスクリューで固定します。 骨ブロックを固定するためのスクリュー。材質は生体材料であるチタンが主流を占めています。このスクリューは移植骨と歯槽骨が同化した段階で除去します。 |
4. 移植した骨が歯槽骨と同化したら、通常のインプラント治療を行います。 歯槽骨にとってインプラントは、天然歯の歯根と同じような役割を果たし、歯槽骨内に適正な機能圧を加えるので、歯槽骨の吸収を抑える効果も持っているのです。 |
歯槽骨は歯を支えるための骨で、歯が無くなると急速に衰えていきます。前ページで紹介したGTRの技術を応用して、歯槽骨が欠損した部分も再生が可能となっています。 |
![]() 1.歯槽骨の吸収が著しく、残念にも歯が脱落してしまった部分を、GBR法とインプラントで治療したケースを紹介します。歯槽骨の吸収が激しく、歯根が露出しています。 |
![]() 2.歯が脱落した部分は、歯槽骨の吸収がさらに激しくなります。 |
![]() 3.歯が無くなった部分にインプラントを埋入します。埋入したインプラント。歯槽骨の吸収が著しいので、インプラントの表面も露出しています。専用膜が動かないようにスクリューで固定する場合もあります。 |
![]() 4.骨組織を再生させたい部分に、歯肉等の軟らかい線維性の組織細胞を混入させないために、生体材料でできた専用の膜で骨を作りたい部分を覆います。 GBR法の場含は、GTR法のように歯根膜の再生は必要ありません。再生させたい対象組織が骨だけなので、インプラントを支柱にして専用膜のテントを張ることができれば、比較的容易に骨の誘導再生が可能です。 |
![]() 5.専用膜の設置が完了したら、歯肉を元に戻して骨の再生を待ちます。この期問、術部に必要以上の刺激を与えないようにします。 |
![]() 6.個人差や症例によって異なりますが、数ヶ月で図のように骨が再生されます。 |
![]() 7.骨が再生され、インプラントが生着すると、人工の歯(上部構造)を製作して装着します。 |
![]() 8.歯肉を元に戻した状態です。必要な骨が再生されることで、歯肉の形態も美しくなります。 |
上顎骨の内部には上顎洞と呼ばれる大きな空洞が存在します。この空洞は様々な要因がきっかけとなり、拡大する傾向を持っています。さらに、歯が無くなると歯槽骨も吸収しますので、上顎においては歯槽骨側と上顎洞側から骨吸収が進行することも少なくないのです。そこで、膨らんできた上顎洞に移植骨や骨補填材、最近ではインプラント本体の一部を挿入して、上顎洞の底部分を押し上げる技術が開発されました。これが上顎洞底挙上術です。 |
![]() 1.歯が無くなると、歯槽骨の吸収が進行します。上顎の場含は、図のように上顎洞の拡大も進行する可能性もあり、歯槽骨はさらに薄くなります。 |
![]() 2.歯槽骨の骨量が少なくなると、図のように必要なインプラントが埋入できなくなります。 |
![]() 3.歯槽骨の薄い部分の上顎洞底部に移植骨や骨補填材を填入します。この時、インプラントを同時に埋入する場合と、インプラントは骨の造成が完了してから行う場合とがあります。骨があまりにも薄い場含は、インプラントの固定ができないので、後者の方法を選択します。 |
![]() 4.インプラントが生着したら、人工の歯(上部構造)を製作し装着します。 |
サイナスリフト同様、歯槽骨が充分な場合は良いのですが、不十分な時に行う手法です。 サイナスリフトとの大きな違いは、サイナスリフトはシュナイダー膜(上顎洞と歯槽骨の間の粘膜)を洞底部から剥離して挙上して歯槽骨を確保します。 ソケットリフトは上顎洞のインプラントを埋込む穴の奥に、将来、骨になる物質を入れ、少しずつシュナイダー膜を押し上げていき、それが完全に骨になるのを待って、インプラントを埋め込むという点が大きく異なります。 ソケットリフトという治療方法は、上顎洞粘膜(シュナイダー粘膜)の挙上量3mm程度と言われており、応用範囲の少ない方法です。また、ある面盲目的に行う外科手技で、上手くいったかどうか(メンブレンが破れたりしていないか、骨補填材等が上顎洞内にもれていないか等)実際に目で確認することができないので、経験と技術の要する大変難しい治療方法です。 |
サイナスリフト同様、歯槽骨が充分な場合はよいのですが、不十分な時に行う手法です。 サイナスリフトとの大きな違いは、サイナスリフトはシュナイダー膜(上顎洞と歯槽骨の間の粘膜)を洞底部から剥離して挙上して歯槽骨を確保します。 ソケットリフトは上顎洞のインプラントを埋込む穴の奥に、将来、骨になる物質を入れ、少しずつシュナイダー膜を押し上げていき、それが完全に骨になるのを待って、インプラントを埋込むという点が大きく異なります。 ソケットリフトという治療方法は、上顎洞粘膜(シュナイダー粘膜)の挙上量3mm程度と言われており、応用範囲の少ない方法です。また、ある面盲目的に行う外科手技で、上手くいったかどうか(メンブレンが破れたりしていないか、骨補填材等が上顎洞内にもれていないか等)実際に目で確認することができないので経験と技術の要する大変難しい治療方法です。 |
STEP1 骨の量が少ないとインプラントが突き出てしまいます。 |
STEP2 骨になる物質を入れ少しずつ上顎洞粘膜を上げていきます。 |
STEP3 骨になる物質を入れ少しずつ上顎洞粘膜を上げていき、インプラントの挿入が可能になります。 |
インプラントを埋め込むためには、最低5mm程度の骨の幅が必要です。そのため、歯周病や歯の喪失が原因で骨が必要な量よりも痩せてしまっている場合には、インプラントを埋め込むことが難しくなります。 そのような場合、骨を増やす治療を行いますが、水平的な骨の幅が不足している際の治療法として、スプリットクレストがあります。 |
治療法
骨の頂上部にクサビのような形の特殊な器具を挿入し、二分割して骨を広げ、その隙間にインプラントを埋め込む方法です。インプラントと骨とのスペースには、骨補填剤(患者様自身の骨や人工骨)で満たし、骨を再生させます。 |
メリット
インプラント本体が患者様自身の骨に囲まれるため、安定し易い。外科的侵襲が他の骨を増やす治療よりも少ない。 |
注意点
骨の中に骨髄(血液を作るゼリー状の組織)が存在することが必要。3mm程度は骨の幅があることが望ましい。 骨質が硬すぎる場合は、治療が難しい。 |
STEP1 骨幅が足りない状態
骨が痩せてしまっているために幅が狭く、インプラントを埋め込むことが難しい状態です。(※スプリットクレストを行う際には、3mm程度の骨の幅が必要です。) ![]() |
STEP2 骨を二分割させる
歯茎を剥離し、特殊な器具で骨に切り込みを入れます。骨を完全には割らないよう、細いノミを入れ、二分割させます。 ![]() |
STEP3 幅を広げる
徐々にノミを大きくして幅を広げていき、インプラントを入れることができる幅まで広げます。![]() |
STEP4 穴を形成する
骨の幅が広がったら、ドリルでインプラントを埋め込むための穴を形成します。![]() |
STEP5 インプラントを入れる
形成した穴に、インプラントを埋め込みます。![]() |
STEP6 骨補填材で満たす
インプラントと骨との間のスペースを、骨補填材で満たし、歯茎を縫合して終了です。およそ3〜4ヶ月で広げた骨が固まり、咬む力に耐えられる状態になります。![]() |
重度の歯周病の場合や、長期間歯を抜けたままにしておいた場合等には、顎の骨が痩せてしまうことが多く、インプラント治療を希望した場合に下記のようなことが起こります。
しかし、40年以上のインプラント治療の歴史の中で、インプラント製品や材料等の品質が向上したことや、CTやコンピューター・シミュレーションによる精密な診断や精確な手術が可能になったことから、骨移植・骨造成を行うこと無くインプラント治療を行うことができる症例が増えてきました。 このような骨移植・骨造成を行わない治療をグラフトレスと呼びます。 ※グラフト(骨移植・骨造成)レス(しない) |
骨移植・骨造成のデメリット
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グラフトレス・コンセプトに基づいたインプラント治療には、以下のようなものがあります。 |
ショートインプラント
下顎の神経や血管のある場所に近い部分にインプラントを埋入したい場合や、上顎洞までの骨の量があまり無い場合に、標準的なインプラント(10mm)よりも短い長さのインプラント(ショートインプラント)を使用して治療を行うことが可能です。以前は長ければ長いほど、インプラントは安定すると考えられてきましたが、インプラントを埋入してから約3〜6ヶ月経過して骨が完全に結合すれば、インプラントの長さは関係無いということは、多くの文献で証明されています。 ショートインプラントはわずか5〜7mm程度の骨の高さがあれば使用可能ですが、患者様個人の咬合力や口腔内の状態によって使用可能かどうか診断を判断致します。 インプラントの傾斜埋入
インプラントを天然歯と同様に垂直に埋入するためには骨の高さが足りないといった場合において、インプラントを顎の骨に対して斜めに埋入する治療法があります。インプラントを傾斜して埋入することは、より骨質の良い部位にインプラントを埋入できることや、インプラント本数を少なくすること等に大きな優位性があります。また、骨造成等を行う場合と比べて患者様の負担を軽減することができ、通常のインプラント手術と変わらない治療期間で治療を終えることが可能です。 ただし、適切な位置に傾斜させて埋入するためには、しっかりとした術前の診査と歯科医師の技術力が必要です。 オール・オン・フォー
歯を全て失った方にとって、インプラント治療を行うために骨移植や骨造成を行うことは大変苦痛です。さらにインプラント治療後の治癒期間(約3〜6ヶ月)において満足に食事もできない状態だとすれば、インプラント治療を諦めるしかなかった患者様も多いと思います。オール・オン・フォーとは、全ての歯を失った場合に、必要最少本数である4本のインプラント体をバランス良く骨に埋め込んで力を広く均等に配分することにより、4本のインプラントで全ての人工の歯をしっかりと支えて固定する治療法です。 骨移植・骨造成を行わなくても手術のその日の内に仮歯を入れることができるので、たった1日で食事もできるようになる画期的な治療法です。 |
抜歯即時インプラントとは、抜歯をすると同時にインプラントを埋め込むテクニックです。 数年前までは、難しいテクニックとされてきましたが、今では当センターでは、大変多くの症例をこなしており、抜歯即時インプラントは本当に素晴らしい方法であると断言できます。 |
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インプラントをしたその日に、歯が入り、また、咬むこともできるインプラントです。ただし、骨の質があまり良くない場合(例えば骨がすごく柔らかいとか)は、できません。専門的に言うと、インプラントを埋入した時の力(埋入トルク値)が35〜40Ncmあれば大丈夫です。即時荷重インプラントが可能であれば、患者様にとって大きな福音となります。患者様のQOLも大きく向上します。 |
オール・オン・フォー(All-on-4)とは、名前の通り4本のインプラントで全ての歯を作ってしまうというものです。 顎の骨が無くてもインプラントを埋入した日に全ての歯が装着できる最新の術式です。従来であれば大掛かりな骨移植や上顎洞底挙上術(サイナスリフト)が必要でした。 現在の所、この術式を実施できる医療機関は極めて限られています。また、日本人の場合、骨が弱かったり骨の量が少なかったりする場合が多いため上顎(あご)への適用は難しいとされていますが、当センターでは、Nobelbiocare社のインプラントシステムと歯科用CT解析により、この最新術式のオール・オン・フォーを上顎に対しても安全確実に実施しています。 執刀医はオール・オン・フォー考案者であるポルトガルのDr.Paulo Maloに、この手術のCertificateを受けております。 |
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1.可能性の拡大
オール・オン・フォーは前歯の部分にインプラントを埋め込みますが、前歯の部分は骨がしっかりあるので、ほとんどの場合、インプラントができます。
2.身体的負担の軽減
サイナスリフトや神経移動術をしなくて良いため、手術の身体的負担がものすごく減ります。
3.即時性
手術の当日に固定式の歯が入るため、通常のインプラントのように歯が入るまで数ヶ月待つ必要がありません。
4.経済性
通常は上顎、下顎ともに8本程度のインプラントが必要になり、インプラントの本数が多くなります。オール・オン・フォーは下顎で4本、上顎で4本(場合によっては5〜6本)のインプラントで済むので経済的です。
5.優れたデザイン性
かぶせる歯(上部構造)のデザイン上の自由度が大きいため、審美的にも綺麗な歯が入ります。
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オール・オン・フォーの治療の流れは主に下記のようになります。 1.初診
口腔内の検査、レントゲン検査、治療法、費用、期間等の説明を行います。
2.型取り
オペ当日に入れる義歯を作るための型取りを行います。
義歯製作のため必要があれば、このステップは2回かかることもあります。
3.手術
オール・オン・フォーのオペをします。麻酔専門医による静脈鎮静法も行います。オール・オン・フォーによるインプラント植立後、義歯を入れます。 4.第一調整・消毒
手術の次の日に、お越し頂き、咬み合わせの調整と消毒をします。
5.抜糸
手術からおよそ10日で抜糸をします。
6.第二調整
必要に応じ、義歯の調整をします。
7.最終型取り
手術から6ヶ月後に最終的な型取りをします。
8.義歯のセット
最終的な型取りから3〜4週間後に最終的な本番の義歯が入ります。
9.アフターメンテナンス
オール・オン・フォーもアフターメンテナンスが大事になります。その後は、3〜6ヶ月に1度のメンテナンスに入ります。
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オール・オン・フォーの手術の流れは主に下記のようになります。 |
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STEP1
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切開してフラップを剥離したら、2mmのツイスト・ドリルを使用して、正中線に約10mmまで穴を開けます。 |
STEP2
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2mmのツイスト・ドリルを使用して、最大45度に傾斜角を付けて、適切な深さまで穴を開けます。 |
STEP3
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使用するインプラントのタイプと骨の密度に応じて部位を拡大して、インプラントを埋入します。 もう一方の臼歯部にも同じ術式を繰り返し実施します。 |
STEP4
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前歯部を2ヶ所形成します。両者の位置を可能な限り離し、なおかつ、臼歯部のインプラントの先端からの距離を十分に確保するようにします。 |
STEP5
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縫合後、シリコンの印象材と各個トレーを使用して印象を採得します。 |
STEP6
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出来上がった補綴物を、スクリューで固定します。 その後、すぐにものを食べることができます。 |
Q. インプラント治療は誰でも受けられますか?A. ほとんどの方が可能ですが、年齢や全身、顎の骨の状態によってはインプラント治療が適さない方もいらっしゃいます。当サロンでは「重度の糖尿病・肝臓疾患・心臓疾患のある方、骨粗しょう症の薬を長年飲まれている方、喫煙量の多い方」はインプラント治療をお断りしております。 大切なことは治療を受ける前に詳細な診断と説明を受けることです。診断の結果、「顎の骨が少ない方」などはインプラント治療をする前に骨を増やす手術が必要になることがあります。 Q. インプラントを骨に埋入すると、身体に影響はありますか?A. インプラントの材質は「チタン」とよばれる金属になります。 チタンは骨折の治療などに使われる素材で、人聞の体と親和性が高いうえ、腐食しないので体への悪影響はほぼありません。また、顎の骨の中にチタンを入れることで、CT撮影やMRI検査に影響が出ると思われている方がいらっしゃいますが、心配いらないのでご安心ください。ただし、数千人に1人の確率でチタンアレルギーの方がいるので事前に調べておきましょう。 Q. 歯周病でも治療を受けられますか?A. 歯周病にかかっている方のお口の中にはバイキンが多く、そのままインプラントを埋め込むと感染を起こして、インプラント本体が抜け落ちてしまう可能性があります。 その為、まずは歯周病治療と正しいブラッシングで口内環境を改善することから始めてもらいます。Q. 年齢制限はありますか?A. 下の年齢制限は骨の成長がほぼ終わる18歳となりますが、上の年齢制限は基本的にありません。 重度の糖尿病や高血圧などの全身疾患がなければ、どなたでも治療を受けることができます。Q. 見た目でインプラントをしていることが分かりますか?A. インプラント治療は審美的に行うと、天然の歯とほとんど見分けがつきません。Q. 上部構造を保険適用される素材に変更することはできますか?A. 保険診療と自費診療を混ぜ合わせることは法律により認められていません。 その為、上部構造がセラミック素材であっても、金属素材であっても保険適応外となり自費治療になります。Q. 仕事であまり時間がとれないのですが、インプラント治療を受けることはできますか?A. 人により治療期間や回数は異なりますが、骨が丈夫な方なら短い期間・少ない回数で治療できる可能性は高くなります。Q. 手術に全身麻酔は使ってもらえますか?A. 多くの治療では局所麻酔となりますが 「どうしても手術が不安な方」や「治療が広範囲にわたる場合」は全身麻酔に近い静脈内鎮静を行うことがあります。Q. ブリッジをインプラントに変えれますか?A. ブリッジ部分の欠損の所に、インプラントを入れることは可能です。Q. 手術後のお手入れ方法について教えてください。A. 自分の歯を失った理由がある訳ですから、インプラント治療後のメンテナンスと予防は大変重要です。歯医者の指示を守り、自分にあったメンテナンスと予防の方法をしっかりと学んでください。Q. インプラントは痛くありませんか?腫れませんか?A. 手術時は麻酔をするので痛みはほとんどありません。手術後は奥歯を抜歯した程度の痛みはありますが「歯を抜くよりも痛くなかった!」と言われる方が多く、基本的には痛み止めの薬で抑えられる範囲になります。 腫れに関しては個人差があるので手術後や1〜2日経ってから痛むことがあります。 特に骨を増やすために特別な手術を受けられた方は術後に腫れることがあります。 もし、痛みや腫れが気になった時はすぐに担当医にご相談ください。 Q. インプラントは高額ですが、一生もつのですか?A. 医院によっては「一生持ちます」と答える歯科医師もいると聞きますが、80歳の方のお口に平均4〜5本の歯しか残っていないという現状を考えると「絶対に一生もつ」とは言い切れません。当サロンでは10年間もつのは当たり前としていますが「15年、20年、できれば一生」とインプラント寿命を延ばしていければと考えています。 実際、インプラント自体は長期間安定した状態を保てますが、周囲の骨や歯肉に炎症が起きたり、被せる人工歯が壊れてしまうことがあります。 インプラントを少しでも長く持たせたいのであれば、ご自宅でのホームケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを心がけてください。 Q. 私だけ失敗したらどうしよう…A. インプラント治療は、最初のインプラントと骨の結合が非常に重要です。その為、ほとんどの失敗は最初の数ヶ月に集中します。逆に言えば、最初にしっかり結合できれば長期間安定できると言えます。もし、最初の数ヶ月で結合が得られなかった場合は、インプラントを除去して、数ヶ月経ってから再び埋入をおこないます。 医療ですので100%成功できるとは言えませんが、失敗を避ける為にも「高度な治療環境をもつ実績ある歯科医院を選ぶ」ことが重要です。 Q. 治療期間が心配です。A. 治療期間は「インプラントの本数、上顎か下顎、インプラント手術前に虫歯や歯周病の治療などが必要かどうか」によって異なってきます。下顎は土台の手術から歯が入るまでに2ヵ月以上、上顎は4カ月以上が必要なので平均で3〜5カ月くらいを目安にしてください。前もって骨の量を増やす必要がある方は、それ以上に時聞がかかることがあります。 Q.インプラントって治療費が高くないですか?A. インプラント治療は健康保険が適応されない自費治療になります。費用は「インプラント本数や種類、上に装着する人工歯の種類、医院」によって異なりますが、1本なら「20〜40万円」が一般的です。では、インプラント治療費が高額な理由をご説明します。 インプラント治療をするには高額な機材や材料が必要になりますし、高度な治療技術が求められるので勉強にも投資をする必要があります。 ただし、世界的にみると日本のインプラント治療費は決して高い金額ではありません。価値観もありますが「苦労の多い入れ歯で人生を過ごすのか?快適なインプラントで人生を過ごすのか?」長い目で見れば決して高額な投資ではないとも言えます。 ※インプラント治療は健康保険の適応外ですが「医療費控除の対象」になります。 |
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